トラブル編

古い楽器に付き物なのが部品の経年劣化によるトラブルである。

だがしかし故障より爆音によるご近所トラブルの方が頻度が高いはずだ。

さらに昼間のツインリバーブより朝の6時半位にエンジンかけるヤン車の方がご近所トラブルになりそうである。

つまりちゃんとメンテと挨拶をしていれば機材トラブルもご近所トラブルも無いのである。

 女の敵は女と言うように敵は身内にあり。家族からの苦情に目をつぶればトラブルは皆無である。

突然の異音

購入から約一か月後、1月某日。

スイッチオフとともにけたたましい音が鳴り響く。

もう一度スイッチオンするもウンとも寸ともならず。

電源ランプも光らない事から電源トランスまでのトラブルであると推定してバラシにかかる。

直接の原因はヒューズ切れ。

ヒューズが切れた原因を探らなくてはいけない。

ヒューズ切れは大体ヒューズ交換してもすぐ切れるのである。

案の定、スイッチオンで無音。

流石真空管アンプである。財布への金銭的負担がデカい。

原因追及

シャーシを下す。

電源周りが中途半端なメンテしてあり交換を決意。

コンセントを抜く、電位を作らない、コンデンサを放電しておく。

この三つを守ったら大けがはしないと思われる。

精々半日指先が痛い程度で済む。

部品交換

導通チェックで生きているのは確認できたが、1か所だけ新しいのも気持ち悪いので全部新しい物に交換。

1N5408に交換。

部品を新たに買ってきたが、部品箱に大量にストックしてあり損した気分になった。

コンサートもこのタイプの整流ダイオードが装着されていた。

恐らく70年代から一度も交換されていないはずなので、いい機会である。

 


原因判明

結局ウンとも寸とも言わず。よく見たら一本だけ火が入って無い。

1番から4番まで入れ替えて見ると、特定の1本だけ火が入らない。

唯の真空管の不良である。

サラの球が入ってると言う話だったが…。

完全にゲッターも無くなってしまっている。

ちなみに真空管は4本セットで1万5千円ほどだ。

流石は大型真空管アンプ、財布への金銭的負担がデカい。

応急処置

とりあえずダメになったペアを抜いて復旧。

100wから50wに出力は下がったが何故か音量が上がっている。

ダイオードとヒューズしか替えてないが、やはり40年も前の部品なんか経年劣化しているんだろう。ちょっとした事で音が劣化している事が実感できる。

子供と40超えたおっさんでは元気が違うのである。

音量が上がった事で本格的にご自宅での使用が難しくなってしまった。